「FIREを目指しているけど、賃貸のままで大丈夫?」
「家賃を払い続けると、FIREに必要な資産が増えてしまうのでは?」
「FIREするなら、やっぱり持ち家を買ったほうがいい?」
FIREを考え始めると、住まいについて悩む人は少なくありません。
特に賃貸の場合、FIRE後も毎月家賃を払い続ける必要があります。
そのため、
「FIREするなら持ち家のほうが安心なのでは?」
と考えることもあるでしょう。
しかし、FIREを目指すなら必ず持ち家にするべき、というわけではありません。
賃貸には、FIREとの相性が良い部分もあります。
この記事では、FIREを目指す人が賃貸に住み続ける場合に考えておきたいメリット・デメリットや、家賃と資産形成のバランスについて解説します。
特に家族でFIREを目指す場合は、単純な「賃貸と持ち家のどちらが得か」ではなく、FIRE後の生活まで含めて住まいを考えることが重要です。
FIREするなら賃貸でも大丈夫?
結論から言えば、賃貸でもFIREを目指すことは可能です。
FIREに必要な資産は、持ち家か賃貸かだけで決まるものではありません。
重要なのは、
- FIRE後の生活費
- 家賃
- 現在の金融資産
- 毎月の投資額
- FIRE後の収入
- 将来の家族構成
- 教育費
- 住む場所
などをまとめて考えることです。
例えば、FIRE後の年間生活費が400万円の家庭と、年間生活費が600万円の家庭では、必要になる資産は大きく変わります。
同じように、家賃10万円の家庭と家賃20万円の家庭でも、FIRE後に必要となる資金は変わります。
つまり、
「賃貸だからFIREできない」
のではなく、
「賃貸の家賃を含めた生活費を支えられる資産を作れるか」
が重要です。
FIREに必要な資産については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

FIREと賃貸は相性が悪いと言われる理由
FIREと賃貸の相性が悪いと言われる理由の一つが、家賃を払い続けなければならないことです。
持ち家の場合、住宅ローンを完済すれば、ローン返済そのものはなくなります。
一方、賃貸ではFIRE後も基本的に家賃が発生します。
例えば家賃が月12万円なら、
12万円 × 12か月 = 年144万円
です。
年間144万円の住居費をFIRE後も継続して負担することになります。
FIRE後の年間生活費が300万円だったとしても、家賃だけで年間144万円なら、住居費が生活費の大きな部分を占めます。
そのため、賃貸でFIREを目指す場合は、
「FIRE後も家賃を払い続ける前提で資産計画を作る」
ことが重要です。
FIREを目指す人が賃貸を選ぶメリット
一方で、賃貸にはFIREを目指す人にとって大きなメリットもあります。
住む場所を変えやすい
賃貸の大きなメリットは、住み替えの自由度です。
例えば、
「FIREしたら地方に移住したい」
「子どもが独立したら小さな家に住みたい」
「FIRE後は海外で暮らしたい」
といった場合、賃貸なら持ち家より住み替えを検討しやすくなります。
FIREの大きな魅力の一つは、働く場所や時間だけではなく、暮らす場所についても選択肢を持てることです。
その意味では、賃貸はFIREの考え方と相性が良い部分があります。
大きな住宅ローンを抱えずに済む
持ち家を購入すると、住宅ローンという大きな固定的な負担を抱えることがあります。
もちろん住宅ローンにはメリットもありますが、FIREを目指す段階では、
「毎月の住宅ローンを払いながら投資を続ける」
という設計になるケースもあります。
賃貸なら、住宅購入のために大きな借入をする必要はありません。
そのため、
投資に回せる資金を確保しながら、住居費を調整する
という考え方もできます。
家族構成の変化に対応しやすい
家族でFIREを目指す場合、これは特に重要です。
子どもが小さいときと、子どもが高校生・大学生になったときでは、必要な住居の広さが変わる可能性があります。
例えば、
子どもが小さい
↓
広めの賃貸
子どもが独立
↓
コンパクトな賃貸
というように、家族構成に合わせて住み替えることができます。
家族FIREでは、現在の家だけではなく、10年後・20年後の家族の形まで考えて住まいを選ぶことが大切です。
4人家族のFIREについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

FIREにおける賃貸のデメリット
もちろん、賃貸にも注意点があります。
FIRE後も家賃がなくならない
最大のデメリットはこれです。
FIREしたからといって、家賃がなくなるわけではありません。
例えば、
家賃12万円
↓
年間144万円
の支出がFIRE後も続きます。
そのため、FIREに必要な資産を考えるときには、家賃を含めた年間生活費を使って計算する必要があります。
生活費についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

家賃が上昇する可能性がある
賃貸では、将来的に家賃が変わる可能性もあります。
現在の家賃が10万円だからといって、
「FIRE後もずっと10万円」
と決めつけるのではなく、ある程度余裕を持った計画を考えておくことが大切です。
特にFIRE後の期間が長い場合は、住居費の変化が家計に与える影響も大きくなります。
高齢になったときの住まいを考えておく必要がある
FIREを30代や40代で達成したとしても、その後の人生は長く続きます。
そのため、
「FIREした直後にどこに住むか」
だけではなく、
「高齢になったときにどこに住むか」
も考えておく必要があります。
例えば、
- 今の賃貸に長く住み続ける
- 将来的に持ち家を購入する
- FIRE後に地方へ移住する
- 子どもの独立後に小さな住宅へ住み替える
など、複数の選択肢があります。
FIRE後の生活については、こちらの記事も参考になります。
→ https://www.earlyfire-family.com/after-fire-real/
FIRE後の家賃はいくらまでなら大丈夫?
「FIREするなら家賃はいくらまでに抑えるべきなのか?」
これは非常に気になるところです。
しかし、一律に「家賃は○万円まで」と決めることはできません。
重要なのは、
家賃を含めた年間生活費と、保有資産のバランス
です。
例えば、
ケースA
月間生活費30万円
そのうち家賃10万円
年間生活費:
30万円 × 12か月 = 360万円
ケースB
月間生活費40万円
そのうち家賃15万円
年間生活費:
40万円 × 12か月 = 480万円
この2つでは、FIRE後に必要となる資産も大きく変わります。
だからこそ、
「家賃をできるだけ安くする」
だけを目標にするのではなく、
「自分たちが納得できる住環境を維持しながら、FIREできる資産を作る」
という考え方が重要です。
家族FIREでは賃貸をどう考える?
家族でFIREを目指す場合、賃貸か持ち家かという問題はさらに複雑になります。
なぜなら、住居費以外にも、
- 子どもの教育費
- 食費
- 習い事
- レジャー費
- 医療費
- 交通費
- 将来の大学費用
などを考える必要があるからです。
特に子どもがいる家庭では、
「現在の家賃が安いからFIREできる」
と判断するのではなく、
「子どもが成長した後も、この住居費で生活できるか」
まで考えておきたいところです。
子どもが2人いる家庭でセミリタイアを目指す場合については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

賃貸と持ち家、どちらを選ぶべき?
FIREを目指すなら、
「賃貸が正解」「持ち家が正解」
と一概に決めることはできません。
例えば、
賃貸が向いている人
- 将来住む場所を変えたい
- 家族構成に合わせて住み替えたい
- 大きな住宅ローンを抱えたくない
- FIRE後も柔軟に生活したい
- 住居を資産として保有する必要性を感じない
このような人には、賃貸が合っている可能性があります。
一方で、
持ち家が向いている人
- 長期間同じ場所に住みたい
- 老後の住居費を抑えたい
- 自分の家を持つことを重視している
- FIRE後も現在の地域に住み続けたい
- 住宅ローンを含めた資金計画に無理がない
という人なら、持ち家も選択肢になります。
大切なのは、
「FIREのために住まいを選ぶ」のではなく、「どんなFIRE生活をしたいか」に合わせて住まいを選ぶこと
です。
賃貸でFIREを目指すなら考えておきたい5つのこと
賃貸を選ぶ場合は、次の5つをあらかじめ決めておくとFIRE計画を作りやすくなります。
① FIRE後の家賃
まず、
「FIRE後に毎月いくらの家賃を払うのか」
を決めます。
② FIRE後の年間生活費
家賃だけではなく、
- 食費
- 光熱費
- 通信費
- 教育費
- 交通費
- 娯楽費
などを含めて年間生活費を考えます。
③ 必要な金融資産
年間生活費が決まれば、必要な金融資産を計算できます。
ただし、FIREでは単純な4%ルールだけに頼らず、運用期間や家族の支出、教育費なども含めて考えることが重要です。
④ 将来の住み替え
「今の賃貸に一生住む」
と決める必要はありません。
むしろ、
「子どもが独立したら住み替える」
「FIRE後に地方へ移住する」
など、将来の選択肢も考えておくとよいでしょう。
⑤ 家賃が想定より上がった場合
最後に、
「家賃が上がったらどうするか」
も考えておきます。
例えば、
- 安い地域へ引っ越す
- 家を小さくする
- FIRE後も少し働く
- 他の支出を見直す
- 資産計画を変更する
などです。
FIREは一度決めた計画を一生変えないものではありません。
家族の状況や市場環境に合わせて、計画を修正していくことも大切です。
FIREは「家を持つこと」ではなく「選択肢を持つこと」
FIREを目指していると、
「できるだけ早く資産を増やしたい」
という気持ちが強くなります。
そのため、
「家賃は資産にならないから、持ち家のほうがいい」
と考えてしまうこともあります。
しかし、FIREの目的は「資産を最大化すること」ではありません。
本来の目的は、
お金のために働く必要性を減らし、自分や家族にとって望ましい生活を選べるようにすること
です。
そう考えると、賃貸にも大きな価値があります。
住む場所を変えられる。
家族構成に合わせて住み替えられる。
大きな住宅ローンを抱えずに済む。
こうした「自由」もFIREの重要な要素です。
だからこそ、
「FIREするなら賃貸はダメ」
と最初から決める必要はありません。
まとめ|FIREするなら賃貸でも大丈夫
FIREを目指す場合、賃貸だから不利というわけではありません。
ただし、FIRE後も家賃が発生するため、
家賃を含めた生活費から必要資産を逆算すること
が重要です。
賃貸には、
- 住み替えやすい
- 家族構成に対応しやすい
- 住宅ローンを抱えずに済む
- FIRE後の生活場所を柔軟に選べる
というメリットがあります。
一方で、
- FIRE後も家賃が発生する
- 家賃が変わる可能性がある
- 高齢期の住まいを考える必要がある
というデメリットもあります。
結局のところ、FIREにおいて重要なのは、
「賃貸か持ち家か」ではなく、「自分たちが望む生活を維持できる資産計画になっているか」
です。
特に家族でFIREを目指すなら、生活費・教育費・住宅費・必要資産・FIRE後の収入をまとめて考える必要があります。
あなたの家庭なら、FIREまであとどのくらい?
「自分の場合、賃貸で暮らしながらFIREするにはいくら必要?」
「今の資産でFIREまであと何年?」
そんな疑問がある方は、まず、
- 家族構成
- FIRE後の生活費
- 家賃
- 現在の金融資産
- 毎月の投資額
- 教育費
- FIRE後の収入
を整理してみましょう。
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